冷凍できるパンとできないパンの種類!なんでも冷凍OKは間違い
パンはほとんどの種類で冷凍することが可能です。
冷凍に向いているか向いていないかは、パンの種類よりも使われている食材で判断するとわかりやすいです。
- 冷凍してしまうと風味が落ちてしまう
- 傷みやすく食中毒などの心配がある
などの理由で冷凍できないパンもあるのです。
そこでこの記事では
- 冷凍できるパンとできないパンの種類や見分け方
- 冷凍したパンはまずくならないのか?
など、パンの冷凍について詳しくご紹介します。
パンがたくさんあるけど、どんなパンでも冷凍していいのか困っている
冷凍したらぱさぱさして美味しくなくなったらどうしよう?と迷っている
という方はぜひ読んでみてください。
パンの冷凍はなんでもできるわけではない?見極め方は?
冷凍できるパン
冷凍できるパンの種類
- デニッシュ(クロワッサン、タルト、パイなど)
- ハード系(バゲット、フランスパン、ベーグル、ライ麦パンなど)
- 揚げ物系のパン(コロッケパンやカレーパンなど)
- 総菜パン(焼きそばパン、ソーセージやベーコンなどの加工肉系など)
- 菓子パン(メロンパン、蒸しパン、あんぱん、マフィン、ブリオッシュなど)
- 食パン
- ロールパン
- コッペパン
- ハンバーガーのバンズ
- イングリッシュマフィン
よく見るパンを例として書きましたが、これ以外のパンでももちろん冷凍して大丈夫なパンはあります。
基本的にはパンは冷凍可能な食品なので、ほとんどのパンは冷凍しても大丈夫です。
すぐに食べるなら常温、冷蔵保存も良いですが、たくさんある場合や常温保存より長持ちさせたい場合は購入してすぐに冷凍しましょう。
味付けが濃いめの総菜パンなどは、冷凍した場合も風味を損なわないのでおすすめですよ。
冷凍可能だが注意が必要なパン
- チーズが入っているパン
- クリームパン
- パイ
などは見解が分かれますが、一応条件によっては冷凍しても大丈夫な場合もあります。
「チーズ」「生クリーム」などはパンに使わない場合も、それのみで冷凍保存することもありますよね。
なので冷凍できないということはないでしょう。
ですがチーズを使っているパンは冷凍するならば、自然解凍のみでなく解凍後オーブンでしっかり焼いてから食べるようにした方が良いです。
次にクリームですが、生クリームを冷凍する場合、自分で作った生クリームならすぐに冷凍できますよね。
しかし購入したものとなると作られてから日にちが経っていることがあります。
なので買ってすぐに冷凍しない場合は、やめておいた方が無難でしょう。
またカスタードなどのクリームのパンは、冷凍してシューアイスのようにして食べる人も多いです。
クリームは解凍すると水分が分離するので、半解凍、冷凍のままなどの場合は食べやすいといえるかもしれませんね。
パイに関しては冷凍可能です。
ただ例えばアップルパイなどフルーツが入っているものは、フルーツの水分が多く冷凍には向いていませんので、パイの種類によって見極めてみてくださいね。
冷凍に向かないパン
冷凍に向かないパンの種類
- マヨネーズが使われているもの
- じゃがいもが丸ごと入っているもの(マッシュポテトになっているものは大丈夫です)
- トマトやキャベツなどの水分の多い野菜が入っているもの
- 生のフルーツが使われているもの(ケーキやフルーツサンドなど)
- サーモンなどの生ものが使われているもの
油分や水分が多いパンや、水分を多く含む野菜、果物などが使われているパンは解凍後分離してしまいますので、冷凍には向いていません。
そのため水分量が多くなる野菜が大きめにカットされているシチューや、トマトソース系のパンは冷凍は避けましょう。
また生ものはどんな保存方法でも持ちはあまりよくありません。
なので生ものが使われているようなサンドイッチなども、冷凍保存には向いていないのですね。
それから野菜の中でもじゃがいもは固形のまま入っている場合は解凍後ぱさぱさになってしまい、味が損なわれますのでおすすめしません。
冷凍できるかできないか見極めるときは、パンの種類というよりもパンに使われている食材や調味料などを見て判断すると良いでしょう。
パンは冷凍すると味落ちることはないの?
パンって冷凍するとぱさぱさして美味しくなさそうというイメージがあるかもしれませんが、保存方法や保存期間を守れば美味しく食べることができます^^
そこで、風味を落とさない為に気をつけると良いことをみていきましょう。
しっかり密閉して保存する
パンがぱさぱさになったり、乾燥するのは保存する際にパンが空気に触れてしまっている為です。
なので「購入した時の袋のまま」や「複数のパンをまとめて1つの袋」ではなく、できれば保存の際には1つ1つしっかりラップに包むようにしましょう。
フランスパンやカットされていない食パンなど大きいパンの場合は、一人分くらいの大きさに切って小分けして包みます。
1つずつラップに包んだらジップロックに複数個入れて空気を抜いて密閉すると、さらに乾燥を防ぎやすくなります。
しっかり密閉して保存することで乾燥しないのはもちろん、霜や冷凍庫の匂い移りを防ぐことができますので解凍後美味しいパンが食べられますよ。
解凍後はしっかり焼く
解凍せずに凍ったまま焼くと、パンの中までしっかり焼けていなかったり、硬くなってしまったりして美味しくないと感じてしまうかもしれません。
なので冷凍したパンを美味しく食べるには、しっかりと解凍されてからオーブンで焼いて食べるのがおすすめですよ。
解凍は自然解凍で大丈夫です。
ただ解凍に関しては、パンの種類によってもした方が良いのか、解凍せずに加熱して良いのかが異なる場合があります。
例えば水分があることでふっくら焼きあがる食パンは解凍せずに焼いても大丈夫です。
しかし水分がない方が美味しいパンもありますし、バゲットやベーグルなどは解凍後、霧吹きで水分を足すことで美味しく焼きあがります。
気になったらパンの名前で調べてみると、美味しく食べるための解凍方法がわかりますので覚えておくと便利です^^
冷凍する場合は早めにするのがポイント
冷凍することがわかっている場合には、購入したらなるべく早めに冷凍してしまいましょう。
パンの主成分である「でんぷん」は、冷蔵庫内の温度帯で劣化が早まります。
これは冬場の室温でも同様。
また夏場や梅雨時期などは湿気でパンにカビが生えたり、傷んでしまう可能性があります。
購入後早めに食べきる時は常温保存でも問題ないと思いますが、たくさんあって冷凍保存したい場合には早めに冷凍してしまうと、傷むのを防げますし風味も損ないません。
冷凍保存の場合は、どんな種類のパンでも2週間以内を目安に食べきるようにしてくださいね。
しっかり期限を守れば、極端に風味が落ちることは少ないでしょう。
冷凍に向いているパンと向いていないパンまとめ
パンはほとんどの種類が冷凍可能です。
冷凍に向いているか、向いていないかはパンの中に入っている食材や調味料の種類によって見分けることができます。
- 油分や水分が多いパン
- 水分を多く含む野菜、果物などが使われているパン
- 生の食材が使われているパン
などは食材の傷みや風味の観点から、冷凍するのはやめておいた方が良いでしょう。
また
- クリーム(生クリーム)
- チーズ
なども冷凍の際には早めに冷凍することを心がける、解凍後はしっかり焼くなどに注意してくださいね。
保存方法や解凍、しっかり加熱するなど正しく冷凍すればパンの風味は変わらず美味しく食べられます^^
パンがたくさんある時にはぜひ試してみてください。